前回は、
療育って何?
をテーマに書きました。
今回は、
発達障害の種類について
触れてみたいと思います。
発達障害のタイプもいろいろ
発達障害と一言でいっても
いろんなものが入り乱れています。
大きなカテゴリーで、
自閉症というくくりがありますが、
自閉症っていっても
さまざまなタイプがあります。
このブログでは
わかりやすいように
「自閉症」という呼び名で
書いてきましたが、
自閉症スペクトラム障害や
自閉スペクトラム症
というのが正しい名称のようです。
しかも、その中にも
いろんな種類が入っています。
主なものをまとめてみますね。
自閉スペクトラム症
自閉性障害(自閉症)
いわゆる、みんなが思い描いている?
自閉症です。
人とのコミュニケーションが一方通行で
うまく出来なかったり、
こだわりの強さ、飛び跳ねなどが特徴的。
脳の使い方が偏ってると
わたしは理解しています。
言葉の遅れ、言葉の指示が理解できない、
自分の思いがかなわないとパニックを起こす、
じっと出来ない(多動性)、感覚の過敏性、
また、記憶力(特に視覚的な記憶力)が
強かったりします。
一度行った場所はずっと覚えているなど、
特殊な能力を発揮する場合もあります。
アスペルガー症候群
これも自閉症の一種で、
高機能自閉症などとも言われます。
一見、自閉症に見えない
隠れた自閉症といってもいいですね。
知能障害がないので、
思春期や大人になってからわかる
ケースも多いです。
近年、書籍なども出たりして、
注目を集めている障害でもあります。
一般の自閉症と同じく、こだわりや
コミュニケーション障害があります。
会話が一方的だったり、
冗談が通じなかったりします。
思っていることをそのまま口にしたり、
表現がストレートなタイプもいます。
女の子であれば、ガールズトークに
ついていけなかったりもするようです。
症状は、多岐にわたるので、
一概には言えないですが、
さまざまな場面で、
他人にわかってもらえないとか、
本人に生きづらさがある場合は、
チェックしてみるのも
いいかもしれません。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)
このタイプ、昔からクラスに
たくさんいたような気がするのですが。
じっとしていられない、よく動く、
集中力が続かなかったり、落ち着きがない。
(椅子に座ってられない、など)
不注意が多い。
衝動的な行動が多く、考えるよりも先に
体が動いてしまったり、
感情のコントロールが
出来なかったりします。
すぐ忘れ物をしたり。
お部屋を片付けることが
困難だったりもします。
学習障害(LD)
主に読字障害(ディスレクシア)、書字表出障害(ディスグラフィア)、算数障害(ディスカリキュリア)の3種類のタイプです。
読字障害(ディスレクシア)
字を読むことに困難がある症状です。
音読の速度が遅かったり、
一文字ずつ区切って読む、
逐次(ちくじ)読みをするのも特徴。
行を飛ばし読みしてしまったり、
「ろ」や「る」など形の似ている文字を
見分けることが難しかったりします。
書字表出障害(ディスグラフィア)
文字や文章を書くことに
困難が生じる症状です。
ひらがなやカタカナが
すぐ覚えられなかったり、
覚えてもすぐ忘れてしまったりします。
漢字や英語を書いたり覚えたりするのにも
困難が生じることが多いです。
算数障害(ディスカリキュリア)
数字そのものの概念や、数量の大小、
図形や立体問題の理解が難しくなる症状です。
計算そのものが苦手だったり、
暗算が出来ないなどの特徴があります。
時計が読めなかったり、
九九がなかなか覚えられないなどあります。
主な発達障害をまとめてみましたが、
症状は人ぞれぞれで、重い人もいれば
軽い方もいます。
アスペルガー症候群にADHDが併発する
ケースもよくあるパターンですし、
自閉症にADHDやLDが
ミックスされることも多いです。
自閉症やADHDには当てはまらないけど、
LDの読字障害だけ持っている、
などのケースも多いです。
ありとあらゆるケースがあるんですね。
まさに千差万別。
障害が才能になる時
障害、って言葉って
なんだか本当は使いたくないなって
思っちゃいます。
障害って言った方がシンプルに
伝わることが多いから、
そう表現しているだけなんですけどね。
他にいい言葉が広まればいいですね。
発達障害ゆえの、
凸凹な突出した才能を生かして
成功した人もたくさんいます。
ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ、
米津玄師さんなどもそんな方々。
あの大スター、トム・クルーズは、
読字障害(ディスレクシア)
であることでも有名で、
台本を音声で聞いて覚えたとか。
すごいですよね。
どれだけ努力されたんでしょう。。
障害も、良いところを伸ばし、
努力を続け、あたたかく育んでいけば
素晴らしい才能に変わるんですね。
病名の奥にあるケアを大切に
たくさんの症状、病名を紹介しましたが、
病名をつけたり、
マッチングさせることが目的ではくて、
その特徴を知ることによって、
適切なケアや、方法を参考にしながら、
その子にあったケアや
支援ができるといいですよね。
病名がわかると、ホッとする人もいれば、
逆になんだかプレッシャーになる人も
いるかもしれません。
でも、新しい一歩が踏み出せる
可能性は広がっています。
何かがおかしい、違和感がある、
そんな時は、その直感を働かせてみたら
いいかもしれません。
また書きますね〜✨