今までは、
ひーくんとの関わりの中で、
大変だったことや、
これまでの試行錯誤した経験談などを
お伝えしてきました。
実際のところ、本当に大変でしたし、
その大変さを
リアルな感じでお伝えした方が、
ここで読んでくださる皆さんに
よく伝わるんじゃないかなと思ったので、
割と包み隠さず、書いてきたつもりです。
自閉症スペクトラムって、
こんな特徴もあるんですよ〜、とか
こんなことが苦手だったり、
困ったりしちゃうんですよ、
ということも踏まえて、
自然に理解が深まってくれたら
お互いに良いなって
思っています。
こういう実体験を
シェアしようと考えたとき、
実は少し悩みました。
自分のコアな意識は
「書きたい。うん書くべき」
と言ってくるのに、
思考は、「え?大丈夫?」
「プライバシーとかどうなの?」
「自分の子の障害について、そんなに
書く必要あるのかしら?」
などと言ってくる。
これは完全に
過去からの潜在意識の情報
だとわかったので、
長時間悩むことはありませんでした。
一応、旦那さんと長男くんには
了承を得る形ではじめました。
二人とも軽やかな人たち
(いい意味で、あまり深く考えない)なので、
「いいんじゃな〜い」とあっさりOK(笑)
まぁ、気が抜けますね。????
想定内でしたけど。
ポジティブからの視点
話は戻りますけど、
今まで、リアルな体験を通した、
ネガティブともとれる側面からの
お話が多かったかもしれないですが、
今回は、ポジティブな側からのお話を
書いてみたいと思います。
ネガティブがあれば、
ポジティブもある。
この表裏一体、光と陰の関係は、
どちらだけでも成り立たない世界です。
もちろん、
いいなぁと思うポジティブな面も
たくさん感じてきました。
本当に辛かった時期は、
それを感じることも
ままならなかったんですけどね。。
闇が光を覆い隠そうとする
とでもいうのかな。
わたしの体力と気力が
追いつかなかったんでしょう。
今はそれを、
しっかりと噛み締めながら、
ひーくんと生活できている気はします。
自閉症スペクトラムの症状、
その子のパーソナリティ、
それこそ千差万別でしょうが、
超個人的な意見として、
ひーくんとの関わりの中で感じる
ポジティブな面を
感じたままに書いてみますね。
時系列がない
私たちが住んでいるこの世界は、
3次元とか、4次元とか言われますが、
わたしは、3次元の立体世界に
時間軸が入って、4次元になると考えてます。
この時間の感覚って、
この次元にしかないと言われていて、
5次元には時間は存在しません。
過去、現在、未来、、
本当は、それは存在しなくて
「今」という瞬間だけが存在する。
そういう考え方が、5次元の考え方。
その考え方に近い感覚を
ひーくんからは感じます。
まさに、星の数だけの「今」が
ひーくんの中には存在しているのかも
しれません。
2年前のこの日に、
こんなものを食べて、こんな匂いがして。。
そんな記憶も、
今感じたかのように話たりします。
記憶と時間の概念が、
全く違うように感じます。
うまく、脳が処理できていないだけ
かもしれませんが、
わたしには、それはとっても新鮮で
おもしろいんです。
周りに左右されない
正確にいうと、左右できない?(笑)
なのかもしれないですが、
自分の思うことしか
表現できないですね。
相手のことを考えて、とか
この場合は、こうするべき?
という、そもそもの
キャパシティがないです。
周りには迷惑をかけてしまうことも
あるんでしょうが、
これは、好きなことや分野が出てきたら、
とっても良い才能に化けるかもしれないと
思います。
自分の意志をもつことは
大事なことだから。
表現に迷いがない
先日、小学校の懇談会に行った時、
普通級のクラスで、
ひーくんが描いた絵を見つけました。
とっても抽象的な絵でした。
他の子は、風景や人などを盛り込んで、
カラフルで、とっても可愛らしく
描いている子も多かったです。
その中でも、異彩を放っていた
ひーくんの絵。
絵具の赤と青が、左右から、せめぎ合い
真ん中で衝突しているような絵。
題名が「タコとおにんぎょう」だそうで、
なぜタコ?と?おにんぎょう。。
訳もわからず、
ジワります。。(笑)
一体、何を表現したかったのか?
聞いても教えてくれないので、
とっても気になります。
ただ、筆の使い方に、
迷いがないことが多く、
そういう表現をしていることに
羨ましさを覚えることもある母です。
漢字のデフォルメ技術も
目を見張るものがあると、
母は感じています。
記憶力がハンパない
とにかく、よく覚えている。
よく、自閉症スペクトラムの子は、
間違い探しが得意と言われていますが、
お部屋の中で、何か新しい物が
増えたりすると、
細かいものでも、すぐに指摘されますし。
ひーくんの場合は、
キャプチャー機能というのかな?
商品のパッケージやCDのジャケットなどを
写真をとるかのように瞬時に記憶します。
多分、配色の割合など、一瞬にして
覚えているのだと思います。
Spotifyなどで、
自分のプレイリストを勝手に作ってしまう
ひーくんですが、
2年前にダウンロードしてきた曲の
ジャケットと、サビの部分の
分数秒数を覚えてる、
っていうのもよくあることです。
視覚と聴覚も
とても敏感のようです。
シンプルで潔い
とにかく、できないことは
もちろん多いです。
苦手なことも多いし、
覚えるのに時間がかかることの方が多い。
だからこそ、
出来ることや得意なことは
光り輝いて見える。
出来ることが多すぎて
迷うこともない。
ごくごくシンプルに、
潔い感じすら、するんです。
出来ることだけすればいい、
そんな潔さの境地に
たどり着けたらいいなと思います。
謎が多くて、飽きない
とにかく、謎が多い。
どうしたら、こうなった?
その音楽に、どうしてそのダンス?
など、
とにかくおもしろいなと思うことが多い。
家族でよく言い合うこと、それは、
「本当、ひーくんの脳みそ見てみたいよね。」
ってことです。
どうなってんだろう?本当に。
意外性と、衝撃。
いつも家庭内に激震が走ります。(笑)
ひーくんの行動は、
私たちの価値観を覆します。
本当、笑える。
それにしても、
飽きないって言うのは
魅力のひとつですよね。
全部わかっちゃったら
魅力的ではないですもん。
これからも、神出鬼没❓????
ひーくんが繰り出す世界を
楽しんでいきたいです。
また、書きますね〜✨